読書のはなし
子どもの頃から学生時代まで、ほとんど本を読んで来なかった。そういうわけで、大学を卒業したヒトなら最低限読んでおくべき書籍に関する知識や造詣がほとんどないのだ。もっと遡れば、小学生のうちに読んでいるべき本、中学生のうちに読んでおくべき本なども、全く読まずに通過してしまっているので、本当にヒトと比べて知識や教養に乏しいのだ。漫画や雑誌も読んだ量は人並み以下である。
そんな私も社会人になってから僅かに本を読む様になった。それでもお金が惜しいので日常的に読むのは文庫本どまりであった。文庫本というのは基本的に最新の著作でなく、大量に増刷できるクラスの、ある程度評価が固まった作品である。ハズレは少ないが、目新しさも少なかったりする。本当に読書が好きなヒトはお金を惜しまず読みたい本はどんどん買いあさり、家は本で埋め尽くされる、という状況になるらしいが、文庫本ばかり読む私の周りはすっきりしたものだった。
その後、結婚して最初に住んだところが図書館のすぐ近くだったので、いつの間にか「タダで」本を読む習慣がついた。図書館は最新刊などは人気で読みたい時に読む、ということは難しいが、それ以外であればいくらでも本はある。ちょっと興味を持ったら気軽に持ち帰って読むことができるので、高い金を払って失敗した本を買ってしまったりして後悔することもない。思う存分読書が楽しめるのだ。
最近ではだいたい週2冊ペースで本を読むようになった。この歳になってはじめて知ったのはもう手遅れだが、本というのは先人や偉人の知恵・経験がてんこもりにつまっていて、もっと感性の豊かな若いうちに読んでいれば、人生も変わったものになっていただろう、と後悔するのである。
そして若いうちに本を読んでさえいれば、このブログの文章ももう少しまともになったはずなのである。少年老いやすく・・である。
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