2005.08.11

宇宙への夢

 スペースシャトルディスカバリーが無事に帰ってきてほっと一安心だ。って、私がひやひやする必要はないのかもしれないが、21世紀になっても、まだ宇宙というのは遠い世界である。
 我々おじさん達が子供の頃、冷戦下で米ソが宇宙開発競争を繰り広げていた頃というのは、それこそ宇宙への科学技術の進展は日進月歩だった。21世紀になれば、人類の多くがすでに宇宙で生活している、という時代が来ていると信じて疑わなかった。ところが冷戦が集結し、各国の宇宙開発予算も縮小され、かつ宇宙へ出て行く目的というのがはっきりしない昨今、宇宙開発というのは「夢」という感じではなくなって、技術の進歩もすこし足踏み状態になっているような気がする。最近の子供達はロケットやスペースシャトルに純粋な夢を持っているのだろうか。夜空の星を見上げて空想を繰り広げることはあるのだろうか。
 そんな心配はさておき、すでに日本人で5人目となったスペースシャトル乗組員、野口さんがすばらしい活動をされて帰還したニュースは久々に宇宙への夢を思い出させるニュースだった。しかしそのシャトルの活動の報道過程であたりまえのように扱われていたが、私のような素人には「あれ?」と思えるエピソードがあった。
 つまり、国際宇宙ステーションにスペースシャトルが接続した、というくだりである。
 驚きのひとつ、昔から米ソの宇宙船のドッキングなどはあったが、超高速で広い宇宙を飛行する機体同士がなぜ接続が可能なのか。驚きのもうひとつ、スペースシャトルを騒ぐ以前に、国際宇宙ステーションには年がら年中スタッフがいるということ。つまり毎日宇宙に人がいるという事実。
 宇宙開発に詳しい方ならあたりまえの事なのだが、意外と驚きません?驚かないか。
 国際宇宙ステーションは、露、米、加、欧、日が宇宙に巨大な研究所を作る、というプロジェクトらしいが、意外に知られていないところで、人材も物資の輸送なども、ロシアの宇宙開発技術・スタッフが活躍しているようだ。米露を中心に3人(第7次クルーより2人)だけで研究活動などをされているようである。もともとソ連→ロシアなどは宇宙での有人長期滞在は得意分野だったのかもしれないが、滞在スタッフの方々は少人数で閉ざされた空間に閉じ込められて嫌にならないのだろうか。何と半年位いるらしい。地上の政治情勢や打ち上げ計画の変更なんかで、物資が滞ったり、帰還できない恐れもあるでしょうに。
 私は一応旅行好きで世界のあちこちで行きたいところはまだ山ほど残されているが、何故か宇宙旅行はあまり興味がない。リチャード・ブランソン会長や、ホリエモンさんなど、起業家でお金持ちの方って、なぜか「宇宙旅行」計画をぶち上げるが、そういう志のあるヒトでないと、お金持ちになれないんだろうなぁ。

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2005.05.06

マスコミの正義

 企業で不祥事やトラブルが起きると、通常記者会見が行われる。記者会見の模様はテレビなどで全国放送されるわけであるが、そこでいつも気になる目障り(耳障り?)な光景がある。
 恐らく、若く血気盛んな記者らしき人が、企業の会見担当者に、これでもかといわんばかりに食ってかかる光景である。まるで自分が被害者の代弁者か、正義の代表者であるかのごとく、企業の責任者(発表者)を吊るし上げるのだ。まさにリンチ(私刑)のような光景だ。
 果たしてマスコミの人間にそうした義務や権利があるのだろうか。例えば政治家や官僚に不祥事があれば、マスコミの方々も一納税者としてその問題を糾弾することがあっても、まぁおかしくはないだろう。しかし民間企業であれば、企業を相手取って訴えるのは被害者もしくはその関係者であって、マスコミの一記者が、マスメディアという巨大な暴力を使って個人(企業の一社員)攻撃をする、というのは法治国家にあるまじき行為なのではないだろうか。マスコミは事件の深層を究明したり、迷宮入り寸前の犯罪にスポットライトを浴びせたり、という役割はあるものの、個人(仮に法人の中の一責任者であっても)を吊るし上げたり裁いたりする権利はないと思うのだが。不祥事を裁くのは一応、法もしくは司法の役割なのでは。
 それにしても、あれは個人の意思でやっていることなのか、社の命令によるパフォーマンスなのか。
 おぼろげな記憶で恐縮だが、山本夏彦さんか誰かが、「"正義"をふりかざす人は信用できない」といった主旨の事を書いていたような気がする(あまりにも曖昧でスミマセン)が、それに同感だ。
 あの記者会見で個人を吊るし上げている記者が自分の信念でその「正義」を振りかざしているとしたら、かなり恐ろしい事だと思う。行き過ぎた共産主義やカルト宗教の個人攻撃の不気味さに近いものを感じるのだ。
 「ペンは剣よりも強し」というのは一見美しい言葉だが、この情報化社会においては、逆にペンの暴力の方がオッカナイ。インタビューで答えた内容がまったく逆の主旨に替えられて新聞に載せられた、という話もよく聞く。
 マスコミの方々には是非、「事実の解明」「真相の究明」に徹していただきたい、と思うのは私だけだろうか。 

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2005.03.08

BSEの恐怖

 こんなニュースを見た。

 BSE(牛海綿状脳症)が人に感染して起きる「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」(vCJD)の患者が国内で初めて確認された問題で、厚生労働省の専門家委員会は7日、患者が1990年に英国とフランスに短期間滞在していたとの調査結果を発表した。これを受け同省は、感染の危険性を排除できないとして1980—96年に両国に1日以上滞在した経験のある人の献血を断る新たな対策を決めた。(NIKKEI NET 2005.3.7.23:08)

 私は献血をした事がない。実際大けがや大手術があるとすれば、輸血のお世話になるのだろうが、現在人に提供できるほどまともな血が潤沢にないような気がして、献血をやったことがないのだ。知人の女性で趣味:献血という人もいるが、やっぱり針をチクっとされるのはちょっと、などと言い訳をして、人助けができずにいる。
 ここへ来てこのニュースである。私は1980-96年に両国に1日以上滞在した経験のある人のひとりである。
 厳密に言えば、1993年に約2週間イギリス滞在、1994年に延べ1週間フランス滞在、というものである。いや、この時期ヨーロッパを旅行していたトラベラーは山のようにいるはずなので、対象者は何百万、もしかすると数千万という単位になるのではないか。何しろ「1日」以上である。可能性は高い。
 私が旅行した当時、狂牛病というのはすでに周知の病気だったはずだ。そのため、イギリス滞在時でも、あまり牛肉は食べないようにしていたと思う。しかし、どうしても食べてしまうものがある。名物ローストビーフとハンバーガーである。ローストビーフに危険部位が含まれる可能性はあまりなさそうなのであるが、ハンバーガーは怪しい。大手のバーガーキングやマクドナルドは問題なさそうだが、1回だけ入った、「英国一まずいハンバーガーチェーン」の異名をとる(?)ウィンピーがどうも臭う。評判通り接客も味も最悪だったが、肉に混ぜ物がいっぱい入っていないとも限らない。当時イギリスの安いハンバーグには、ひき肉の味を良くする為に、現在でいうところの危険部位が混ぜられていたとも聞く。
 発症まで時間のかかる病気なのであるが、英仏旅行から10年以上経っている。このBLOGの文章が時に支離滅裂なのは、何も今に始まったことではない。私の文章は昔から支離滅裂だ。しかしもし発症するとすれば、このBLOGの文章にも兆候が現れるであろうから、兆候を見つけた方はコメントください。
 そんな恐怖に怯える日々が始まった。牛丼がどうこう、などと言っていられなくなった。

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2005.01.04

オレオレ!

 今日、いつものように昼休みに会議室で昼寝をしていると、実家から携帯に電話がかかってきた。せっかくの寝入りばなだったので面倒くさく電話に出ると母の声で、「あんた今どこにいるの?」と聞かれた。「会社だよ」と答えると、「今日は仕事なのぉ。今あんた○○警察(実家近くの警察)にいることになっているよ」とのこと。
 そう、とうとう、うちの実家にも来たのだ例のオレオレが!(現在呼称「振り込め詐欺」)
 しかし、しばらく実家の近くに立ち寄ることはなかったし、何より車を運転しない私が、年明けそうそう実家近くの警察の厄介になる可能性は著しく低い。なにより既婚で30半ばのオッサンがトラブルを起こして親に助けを求めるというのも悲しいものだ。父親が電話に出たらしいのだが、すぐオレオレだと気づいたそうだ。暫く会話を楽しもうとしたものの、父も芝居が下手なので、すぐ疑いが相手に伝わってしまい、詐欺に発展する手前で電話を切られてしまったらしい。父から確認した電話の応対は以下のような内容であったらしい。ただし、ここの会話においては、私の本名はcornflake(仮名)と表記する。
 詐欺師「もしもしcornflake(仮名)ですけど」
 父「なんかcornflake(仮名)と声が違うな」
 詐欺師「ボケたんじゃないの?」
 父「ボケでないよ。何、今どこから電話してるの」
 詐欺師「○○警察(実家近くの警察)だよ」
 父「声が全然違うよ、いたずらしてんだろ」
 詐欺師「そうだよイタズラだよ、イタズラ!」と言って電話を一方的に切る...。
 父にもう少しの芝居が出来れば、もっと面白いネタになったであろうことが悔やまれるが、この手の詐欺にしてはかなり洗練されていない素人のものだったようだ。ちょっと手法として時代遅れの感も否めない。振り込めっていう話にもなっていないので、何の電話だか特定もできないし。
 しかし、例えば専業主婦であったため、あまり社会の汚れた部分にさらされなかった純粋な高齢の女性などが、この手の電話を受けたら、意外と簡単に騙されてしまう恐れもある。くれぐれも安易に振り込みをなさいませんように。振り込みの前には警察等に相談し、息子本人に確認を!
 さすが今年のおみくじは「凶」を引いただけあって、年初から飛ばしてるぜ!オレ。

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2004.12.10

常識ってなんだろ

 こんなに情報が氾濫し、科学技術が進歩した現代にあっても、「常識」というものは何やら怪しいものだ。しょせん人間は溢れる情報の中から限られた情報を取捨選択せざるをえないので、一度定説とされてしまった常識が、それが誤りであっても簡単には覆らないこともある。人類はパラダイムの転換によって文化的に進歩し続けていることを肯定的に捉えれば、一所懸命知識を頭にぶち込んだところで、すぐ後にそれが過去の考え方になってしまうのはやむを得ないと言えよう。特に最先端の科学技術の分野なんてのは、そんな変化が激しいのだろう。個人的な印象としては、お医者さんの言う常識って、結構時代時代でころころ変わるように感じる。
 さて、そんな世の中で、今までの常識を覆す小さなニュースを数日前にみつけた。別に知ったところで何の役にもたたない知識だったが、ある分野の方々にとっては常識を覆す事件だったろう。
 一つ目は、東大、公立出身者が増加=「親は高額所得者」間違い−03年の学生生活実態調査という時事通信の記事である。最近のマスコミの論調は、いわゆる「ゆとり教育」とやらの悪影響で、全体的に子供の学力は落ち、資金力のある金持ちだけが子供に多大な教育投資を行うため、学力の二極化が進んでいて、おちこぼれはよりおちこぼれ、学力のある人間はより学力をつけている。従って、金持ちしか東大へは行けないのだ!というものだった。しかしこの記事によれば、実際の数字を見ればもそうとも言い切れない、という。しかし、最近の東大進学数を出身高校で見ると、昔に比べて私立高校の台頭がはっきりわかる。ただ、東大に行く=社会で活躍するという図式には単純にならないので、何がいいのかは何だかよくわからない。
 二つ目は、「万里の長城は宇宙から見えません」中国科学院が結論という読売新聞の情報だ。成層圏を出た宇宙からも確認でき、月からも視認できる唯一の建造物!という触れ込みのあの万里の長城が見えないとは!しかし今まで数多くの宇宙飛行士が「見える」と言って来たからこうした「常識」になったのではないのか?実際に宇宙に行ったことのない我々にはその判定は不可能なのが残念だ。中学の時の社会の先生が「万里の長城が宇宙からも見えるんだ」と喜々として話していたことが今は懐かしく思い出される。

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