2012.04.20

観光ランナー

 10年ほど前からたまに近所をジョギングしている。よのなか全体がジョギングブームで盛り上がっているなか、最近は少しずつ走行距離が増えてきた。かといってマラソン大会に出るような本格的なランナーではないので、毎回のジョギングを楽しく走りたい、という気持ちが第一なのである。
 走る「楽しさ」を優先しているので、体を鍛えるというよりは、飽きのこないジョギングのための、走る場所選びも重要になって来る。次第に近所を走るだけでなく、メジャーなランニングスポットに遠征するようになってきた。
 都内の大公園や、ランニングスポットにわざわざ車で出かけて行き、ジョギングして帰って来る、という完全に観光ジョギング的な趣きになってしまっている。そこで、首都圏の主な「観光」ジョギングスポットを走った感想を。

1.皇居
 御存知、日本一有名なジョギングスポットで、最近では銭湯やランナーズスポットも充実してきている。休日の昼間や平日の夜間は相当混雑するらしいが、私は平日の午前中しか走ったことがないので、いつも空いていて快適である。都内でありながら、約5㎞にわたって信号がなく、緑も豊かな景色のよさも魅力である。あまりにも多くの方が走る場所なので、私があえて語るまでもないだろう。

2.駒沢オリンピック公園
 こちらも比較的メジャーなランニングスポットである。ここの魅力はランナーの多さである。それも垢ぬけたランナーが多い気がする。ともに走るランナーの多さは刺激になる。ほとんどフラットで走りやすい。

3.砧公園
 やや細めのサイクリングコースがあり、そこを走るとジョギングできる。適度な起伏があり本当に自然の中を走っているような感覚である。私の行った時間のせいもあるが、都内の公園の割には走っているヒトが少ないような気がする。

4.光が丘公園
 米軍グラントハイツ跡地の広大な公園である。少しコースがわかりづらく、ジョギングしていない一般の歩行者、来場者をよけながら注意して走らなければならないポイントもあるが、何といってもここは木々が多く、夏場などは木陰で強い日差しを避けることができる。

5.水元公園
 ここは正式なジョギングコースがあるのかよくわからず、走っているヒトも多くはみかけなかったが、公園内の主要道路をつなげていくと、結構なジョギングコースになった。ここは何と言ってもきらきらと輝く水面を見ながら走れる、という公園の構造が魅力である。まるでロンドンのハイドパークを走っているかのような気持ちよさを与えてくれるのである。

6.夢の島公園
 かつてのごみ処分場だった公園であるが、現在は緑豊かでいろいろなスポーツを楽しめる。ただ、せっかくの臨海公園にもかかわらず、走る場所のほとんどから海を臨むことができない。また、さすがに近所に住宅がないためか、ヒトは少なめ。野球や植物園等目的をもって来る人はいるものの、わざわざジョギングをしに遠征して来よう、というヒトは多くないのではないか。

7.代々木公園
 都心にありながら公園自体は比較的大きいが、中を走るとあっという間に一周してしまい、少しものたりない。走る時には公園の外を走って、フツーの市街地ランニングに構成し直すとそれなりに楽しめた。

8.彩湖公園
 埼玉南部の荒川沿いにある貯水池のまわりの公園である。この公園も中央の広大な貯水池「彩湖」を常に見ながら走れ、景色が広々としていて気持ちが良い。距離もそこそこあって普通の来園者よりも自転車乗りやジョガーが多いような気がする。

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2011.02.10

大相撲を見に行く(2011)

 様々な問題で揺れる相撲界。そんな合間を縫って、2011年の初場所を見てきた。東京に住んでいながら、はじめての相撲観戦であった。
 チケットの取り方すらわからなかったが、とりあえず、両国国技館でチケット販売開始前日に整理券が配られるというので、朝6時過ぎに並んでみた。6時20分頃ですでに長蛇の列。意外と人気があるのだ。7時すぎに整理券をもらい、そのまま出勤、翌日またチケットを買うために整理券順に並んで、中日の正面最後の桝席Aを確保することができた。結果的にチケットの現物がある国技館の購入方式は、ネットやコンビニ購入と比べると正攻法の中ではとりやすい方なのかもしれない。
 いよいよ場所当日。午前から国技館入りした。なぜかもぎりを高砂親方がやっていた。
 桝席をとっていながら、初の国技館見学で二階の椅子席にも行ってみた。意外と土俵が良く見下ろせるので、椅子席も前の方は良い席だと思う。
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 相撲博物館は思っていたほど展示物がなく、少し期待外れであった。
 相撲は早い時間から下位力士の取り組みが行われている。体格で見ると幕内とかわらないぽっちゃりさん達である。まだ空席ばかりだが、相撲はずっと見ていて飽きない。
 桝席は大人4人で座ると窮屈。2段ごとに間に細い通路がある。履物は後ろの桝席の下につっこむことになっているらしい。うちは予約しなかったが、大多数の桝席はお茶屋さんにお弁当やお土産を予約しているらしく、土瓶や茶碗等があらかじめセットしてある。
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 相撲は最後の横綱の取り組みまであきることなく見ることができた。体格こそ幕下と上位力士は変わらないように見えるが、やはり上位力士はスピードや迫力がすごいようだ。
 しかし20世紀の相撲人気に比べるとスター力士が少なく、少しさびしい。力士のなり手も外国人ばかりになり、国民的スポーツとしての相撲はだいぶ下火になってきているのは否めない。それでも満員御礼。
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2005.07.04

長嶋さんは偉大2

 このブログでは何度か読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんの事を書かせていただいている。ミスタージャイアンツの域を超えてミスタープロ野球として、長嶋さんが偉大なのは間違いないのである。
 しかしそんな偉大な長嶋さんのすごさを、我々の世代は実際には良く知らない。長嶋さんは我々世代が物心ついた時には既に巨人の監督であった。野球ファンを魅了したそのプレイを生で見た事がないのである。
 アテネ五輪を前にして脳梗塞で倒れた長嶋さんが久々に公の場に姿を現した。東京ドームでの巨人戦の観戦である。マスコミの報道を見ていて感じたのは、もはやミスタープロ野球というレベルではなく、長嶋さんは日本プロ野球の神様になっている、ということだ。病気からの復帰というドラマを別にしても、長嶋さんが野球を観戦しているだけでファンは大いに盛り上がる。野球そのものよりVIP席に座る長嶋さんをみんなが見ている。かつて天覧試合で劇的な結果を残した長嶋さんが、すでに「神」として球場に参られた瞬間を見たようであった。
 でも我々世代はマスコミがそう報道するからそう思うだけであって、本当の長嶋さんのすごさを知る訳ではないのである。何か感情移入できないフラストレーション。現役の選手のプレイより過去の思い出が尊重されるこの現状は本当にプロ野球にとって良い流れなのだろうか。
 この劇的な舞台で、現役の巨人選手は、パリーグからきたローズ選手だけがひとり気を吐いたものの、あとはドラマを起こすことはなかったようだ。

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2005.06.09

優等生スポーツマン

 最近のプロスポーツ選手のテレビのインタビューコメントを聞いていると、そのどれもが優等生的で画一的だ。 「まだ試合は残っていますから、今日の勝ちで気を緩めることなく、一試合一試合を大事にしていきたいです」といった内容ばかりで、誰が話しても代わり映えしない。本心から言っているのかもしれないが、基本的に「相手の悪口」「自分の実力への奢り」といった内容を話すと、次の試合で負けてしまう、とでも考えている様に思える。これは井沢元彦氏らが言うような「言霊信仰」によるもの、つまり、ある内容を口にするとそれが現実になってしまう(もしくは言ってしまうと物事が悪い方向に進む)、と考える日本人のメンタリティから大きく影響をうけているのだろうか。
 最近のインタビューコメントで大いに工夫しているのは日本ハムの新庄選手だが、彼などはエンターテインメントの本場アメリカで「ショービジネス」としてのプロ野球を体感してきたからこそ出来る技なのだろう。
 プロスポーツ選手が皆優等生的な発言しかしかくなってしまったのは、15年くらい前のプロ野球日本シリーズ、近鉄×巨人がきっかけになっているのではないだろうか。最初簡単に3連勝した近鉄の選手が、「巨人なんて(パリーグ最下位の)ロッテより弱い」と発言したことがきっかけで(?)、巨人が逆転4連勝の上、シリーズ制覇してしまった事件である。それ以降、日本のプロスポーツ選手から、相手を侮辱する発言は聞かれなくなった(格闘技などを除く)。<今やロッテがパリーグ最強で、巨人がセリーグ最弱になっている現実は隔世の感あり>
 しかし言霊信仰により発言を控えて「勝ち」だけをケチ臭く重ねて行くスポーツ選手より、時に物議をかもし出すめちゃくちゃな発言をしつつも、その実力でいいプレイを見せてくれる、という野武士的プロスポーツを本当は見てみたい、と思うのは私だけではないはずだ。
 プロスポーツ選手の皆さん、もっと血湧き肉踊る発言をお願いします。

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2005.01.31

スキーシーズンですね

 二十歳前後から十年間くらい、冬のスポーツと言えば完全にスキーに夢中であった時期がある。しかし、最近はとんとご無沙汰だ。始めてボーゲンを覚えて以来、その非日常のスピード感が楽しくて、文字通り寝食を忘れて滑りまくってきた。特に山頂付近から麓まで、休みなしで何㎞か滑り降りる、別名「ノンストップパワープレー」が大好きだったものだ。もう足パンパン。
 しかし、30歳を過ぎる頃から急に情熱が冷めてしまった。雪国以外の人間にとって、スキー場へ行くまでが面倒くさい。周りにスノーボーダーが増えて、彼らがリフトを降りてからボードに乗るまでの間待っていなければならないなど、ペースも合わせづらくなってきた。板を持って行くのも面倒になってきて、手軽なファンスキーに替えた。そして年間に行く回数がどんどん減って行き、昨シーズンはとうとう1回も行かなかった。
 スキーに飽きたのか、歳をとったのか、感性が変わったのか。
 やはり歳をとったのだろう。と思いきや、私の会社で定年後再雇用されているTさんという男性は、60を過ぎてもスキーに対する情熱は衰えていない。1シーズン10回近く滑るばかりか、ガーラ湯沢など、一人でも出かけて行くそうだ。基本的にスキーやスノーボードは多人数でいくものだが、実際に滑っている時間は一人である。一人で行く、というのも好きな人にとってはアリだろう。
 最近は冬の娯楽として、ワカサギ釣りという新ジャンルを確立(?)してしまったため、週末はスキーどころではなくなってきた。しかし、スキーは滑って行くうちに体が温まってくるスポーツだが、ワカサギ釣りはじっとしているだけなので、全身が冷えきってしまう。そういうわけで、飲酒によって暖をとらざるを得ず、スポーツどころか単なる酒宴になってしまうのであった。反省。
 

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2004.08.17

オリンピック野球の行方

 いやぁ、オリンピックムード一色ですな。連日のメダルラッシュで寝不足の方も多いだろう。会社でもオリンピックの話題で持ち切りだ。一部のおじさんたちは高校野球の話をしているが。
 メダルをとるとらないにかかわらず、世界の第一線のアスリートの皆さんは、相当の練習と苦労を重ね、国の代表、もしくはその種目の上位何人としてあの晴れ舞台に立っている。ほとんどの方々が私より若いものの、尊敬の対象である。その上でメダルをとった方々は本当にすごい。なんてすばらしいのだろう。
 そんななか、しっくりこない種目がある。野球である。もともとアメリカ、日本、韓国、台湾、キューバなどの他はそれほど市民権を得ているとも言いがたいマイナースポーツである。オリンピックの正式種目になったため、代表を送ってくる国は増えたが、オールプロ選手で固めた国もあれば、アマチュアだけの国もある。野球王国であるアメリカはトッププレイヤーを送り込まなかったため予選敗退だ。そうやって出場した国々がそこで戦ったとしても、本当に世界一を決める大会になりうるのだろうか。メジャーリーグ選手など、まだ本当に強い選手は残されている。オリンピックで金メダルであっても、世界最高!とは素直に喜べない。むしろ、アマチュア統一の方が良かったのかもしれない。
 一人で年間何億も稼ぐスター選手を揃えた日本チームが勝たないのはおかしいが、チームスポーツであることと、ピッチャーと言う特定のポジションに負担が集中する競技の特性上、そう一筋縄でもいかないのだろう。
 また、以前も書いたが、長嶋さんという特定のカリスマに依存する今期のチームも不自然である。長嶋さんが実際に采配をふるわないにもかかわらず、チームは「長嶋ジャパン」である。実際の采配は中畑さんなのだが。
 グランドに出る前、長嶋さんの3番のユニフォームにタッチしてから出て行くのもどうか。長嶋さん、別に死んだわけじゃないですから!長嶋さんが偉大なことに異論はないが、もう少し、現役の選手を尊重したチーム編成、報道をして欲しいものだ。選手のみなさんも長嶋さんの現役時代をリアルタイムで見た人はいないだろう。今のプロ野球もオリンピックも、現在の試合を楽しむよりは、「古き良き」野球を懐かしむ場になっている。プロ野球から若いファンが離れ、視聴率は落ち、球団の再編が進むのも必然である。
 柔道はもともと日本のマイナースポーツながら、現在ではフランスなどが日本の競技人口を上回っているらしい。もはや世界スポーツである。そんな柔道の金メダリストはやはり世界一だ。
 野球は公式種目になって歴史が浅く、試行錯誤の時代である。サッカーの様に年齢で輪切りするとか、本当の世界一を実感できる競技にして欲しいものだ。競技国が少ないので、オリンピックよりは、例えばパンパシフィックワールドシリーズと称した、環太平洋の各国の優勝チームの世界一決定戦など、ワールドカップのような本当の世界一決定戦が見たい。国対抗でなく、チーム対抗だとむしろサッカーのトヨタカップに近いか。

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2004.07.22

長嶋さんは偉大

 昨今、球団の合併問題から1リーグ制、某球団のオーナーの発言が注目されるなど、野球そのもの以外の裏方の部分で、プロ野球に関する議論は華やかだ。そうした報道を見ると、純粋に試合のドラマを楽しみ、ボールの一球一球に感動を求めている一般野球ファンは少しないがしろにされているような気がする。
 さて、日本野球界のMr.ベースボールである、長嶋茂雄さんは現在療養中で、アテネオリンピックの日本チームの采配をふるえるか微妙なところである。しかし、長嶋さんの現役時代を知る現在の50代、60代の方々は、各プロ球団の一流選手を揃えた、いわば日本球界のドリームチームがオリンピックで勝利をおさめられるかという本質的なテーマよりも、長嶋さんが出るか否かが最大関心事のようだ。はっきり言って試合そのものよりも、長嶋さんを見たい、という強い欲求がメインのようである。
 ちょっと前の日本シリーズON対決と言われた、ダイエーvs巨人の日本シリーズもそうであったが、ややもすると、年配の方々による「思い出野球」がフィーチャーされすぎていて、現役の選手による試合そのものの面白さがどこか遠くへ追いやられてしまっていて、若い野球ファンや、アンチ巨人ファンには興ざめであろう。
 それにしても長嶋さんは、応援する球団を超えて全国民に愛されている、戦後スポーツ界最大のスターである。長嶋さんの現役世代を全く知らない(引退試合もリアルタイムでは見ていない)我々の世代にとって、長嶋さんは味わい深く時にトンチンカンなインタビューへの応対をする名物監督、といった認識しかない。しかし、現在の年配の方々の心酔ぶりを見ると、長嶋さんが実際の試合でのプレーで多くの人を感動させる一流のアスリート、もしくはエンターテイナーであったことが伺える。
 最後に井上ひさし著「日本語観察ノート」(中公文庫)より、1980年2月の「あなたの打撃術のコツをひとことで云えばどうなりますか」という質問に対する長嶋さんのコメントを引用したい。
「ぼくのは簡単なんですよ。チンポコを、ひざでキュッと、はさみつけるように構え、打つ瞬間に、チンポコを前に突き出す。それだけのことです」
 これだけのコメントを言えるスター選手は今見当たらない。長嶋さんが偉大な所以である。

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2004.06.16

プロ野球のはなし

 このblogはコラム風とうたっておきながら、時事問題をあまり扱っていないので、たまには扱ってみる。
 オリックスと近鉄がひとつになると報道され、その他の経営難のチームも含めて、球団数削減やら1リーグ制やら、議論がまきおこっている。
 最近のプロ野球はいまひとつつまらない。昔は毎日の様にテレビで野球を見ていたが、最近ではほとんど見ることがなくなった。
 子供の頃は、関東で純粋に育った少年として、普通に巨人ファンであったが、昨今の4番打者の一極集中戦略によって、すっかり興味がもてなくなってしまった。特に長嶋監督時代、日本シリーズでダイエーと当たることになり、「夢のON対決」と盛り上がっていたようだが、過去の思い出にひたれる世代はいいものの、長嶋さんの現役時代を知らない我々の世代にとっては、まったく興ざめだった。過去の思い出を楽しむのもいいが、現役選手の良い試合を観たい。それに、今の野球には人間ドラマや個性が感じられないのだよ。まだサッカーの方が、日本代表戦というイベントもはさまったりするので、少し面白かったりする。野球選手は今では優等生が多すぎるので、もうすこし変なヤツがいてもいいでしょう。
 そんななか、昨日タダ券をもらって、東京ドームのダイエー近鉄戦を観て来た。といってもおっさんたちが集まって野球を肴に飲んで来たという方が正しいかもしれない。昔は日ハムの券がよく手に入ったので、ドームで酒宴(不謹慎)をしたものだが、札幌へ言ってしまった今、試合が減ったので、久々のプロ野球観戦だったのだ。
 それにしてもドームの内野2階席はグラウンドまで距離があり、臨場感がございません。まだ外野の方がよかった。
  なんだかんだ言っても、パリーグながらすごい観客数で、老若男女が観戦しており、けっこうな盛り上がりを見せていた。まだ野球は大丈夫だね。
 あ、いつのまにか時事ネタからおやじのグチになってしまった。

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2004.04.17

ツール・ド・フランスの夏

 2000年の夏、フランス旅行の最終地はパリであった。いつものように安宿を探し、ポンピドーセンターの近くに手頃な宿をおさえて、街へ繰り出そうとすると、向こうの方が騒がしい。そうだ。今日はツールドフランスの最終日だった。早速通りへ近づくと世界有数のロードレーサー達が大通りを高速で疾走していた。
 恐ろしい速さで駆け抜ける自転車達の後を、恐ろしい速さのサポートカーが追随する。自転車なのにこんなに速いのね。色とりどりのウェアを着た選手と車が次々と目の前を疾走する。どうも最終日はパリ市内の同じコースを何度も周回するようで、同じ場所にいて何度も選手を見る事ができた。
 もう少し街の中心部へ行けば、醍醐味が味わえると思い、シャンゼリゼ通りのGEORGE V駅へ地下鉄で向かった。到着すると、シャンゼリゼ通りは通常の観光客と、ツールの観客でかなりごった返していた。そのまま凱旋門のところまで周回コースは伸びていて、凱旋門前がコーナーになっていて折り返すようになっている。そこにはTVクルーも待機している。
 何度も自転車陣は通りすぎるのだが、しばらくすると道路は静まり返り、誰も来なくなった。上空にはヘリが旋回している。やがてフランス語で実況の声がスピーカーから響き渡った。どうやら表彰式をしているようだ。
 メイン会場は凱旋門付近ではなく、コンコルド広場の方なのだろうか?やがてヘルメットをとって身軽になった選手たちが、観客に手を振りながら周遊してきた。
 自転車レース業界は、ランス・アームストロングの癌からの復活と連続優勝(人工授精によるベビー誕生&離婚?)といった人間ドラマもあり、ヨーロッパでは非常に盛り上がっているらしいが、日本では夜中の放送でちらりと見る以外はあまり市民権がない。アメリカでもロードの自転車競技はあまり人気がなく、アームストロングの力で知名度が上がった程度らしい。
 ヨーロッパの町並みや自然の中を走り抜ける自転車競技はさながら人力F1といった感じで美しい。日本でも宇都宮郊外の公園ではなく、京都や鎌倉あたりで見られたら魅力的な競技になりそうだ。
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2004.03.30

メジャーリーグ体験記

 もう、10年以上前のこと。MLBは日本人野球選手にとっては完全に憧れの存在だった。まだ野茂投手がドジャース入りする前の話だ。まさか今日のように何人もの日本人メジャーリーガーが出て、第一線で活躍するなんて想像もしていなかった。
 その10年以上前の大学時代に友人Hとアメリカ旅行をしていた終盤、Hの提案でヤンキースタジアムにデーゲームを見に行くことになった。知っている選手もいなかったし、特に興味もなかったのだが、Hの言うがままに地下鉄に乗って161st.で降りた。ミッドタウンから20〜30分の近さだ。HはさっきまでNFLの帽子をかぶっていたのに、いつのまにかヤンキースのキャップを購入してかぶり直していた。
 内野席は既に満席だったので、空いていた外野スタンドを当日券で購入し、厳しいセキュリティチェックをくぐって入場した。ヤンキースタジアムのライト側外野席は道路が迫っている地形の制約上、非常に狭く、ホームとの距離が近い。そこには熱狂的ファンが陣取っていた。応援に日本のようなトランペット類はないが、ヤクルトの応援で見かけそうなベテランのおっさんが、金属のカップを棒で叩いて、応援の拍子をとっていた。外野の応援はラッパ以外、日本のそれと大差はない。柵をはさんだ隣のスタンドに、対戦チームのレッドソックスの応援の兄ちゃんがいて、楽しそうに両者で罵り合っていた。
 当時のヤンキースはもちろんトーリ監督就任のはるか前で、今のような常勝軍団ではなかったが、それでもホームから近いライトスタンドには、何本ものホームランボールが飛んできたりして、面白い試合だった。
 衝撃だったのは、7回くらいに突然観客全員が立ち上がり、当たり前のように合唱を始めたことだった。国歌ではないが、アメリカ人なら誰でも知っている曲という感じで、観客全員が楽しそうに歌う。日本の野球観戦では見られない光景だった。そのときは訳が分からず、ただ周りに合わせて口をパクパクさせていたが、今になってみれば、あれがかの有名な"Take Me Out to the Ball Game"だったに違いない!

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