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2004.07.06

シカゴの取引所

 かつて東証、すなわち東京証券取引所の風景と言えば、大勢の人がごった返す「立ち会い」の風景がよくテレビ放送されていたものだ。株価が動くたびに放送される活気ある男達の仕事姿に憧れて、証券会社に入った人もいるかもしれない。今では多くの取引がコンピュータで管理されるようになり、昔のような熱気はなくなって、洗練された株取引になっているようである。
 そうした日本の取引はテレビでしか見たことがないが、10年ほど前にシカゴを旅行した時、様々な取引所の実際のトレーディングの模様が、観光客でも気楽に見学できることを知る。
 シカゴはアメリカ第三の都市だけあって、経済の様々な施設が集まっている都市である。今では世界一ではなくなったが、当時は世界最高層のシアーズタワーなどがあり、高層建築物にも見るべきものが多い。
 まずは、シカゴ商品取引所(CME)に行った。ここは、外国為替の他、農産物、貴金属などの先物取引が行われているようだ。中へ入ったものの見学場所まで行き方がわからず中をうろうろしていると、中で働く職員らしい人が「見学にきたのか?」と親切に見学場所まで引率してくれた。取引風景は想像以上に激しいものだった。色とりどりのジャケットを着たトレーダーたちがものすごい人数で取引をしていた。ここの見学者スペースはおみやげコーナーなどがあり、案内ツアー(要予約)もあるらしく、観光客を意識したつくりになっている。
 もうひとつ、シカゴ先物取引所(CBOT)にも行った。こちらは穀物を中心とした先物取引所らしい。建物はホテルのように高級感のある外装、内装であった。こちらは迷わずに見学フロアへ到着することができた。商品取引所よりトレーディングフロアは狭いようだが、取引風景が、より間近に見学できる。こちらも色とりどりのジャケットを着たトレーダー達がいくつかの島に分かれて手によるサインで激しく取引している。
 どちらの取引所も無料で見学可能だった。当時取引と言えば株と外為くらいしか知らなかったが、その他にも様々なものがこうして取引され、世界経済を動かしているのだ、ということが肌でわかるシカゴ旅行であった。

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